首絞め首吊り地獄1

なぜ自分が囚われたのか、なぜ自分がここにいるのか…理解する間もなく男たちが女性の首を絞める。暴れてもがき必死の抵抗をし、簡単には首を絞めさせまいとする女性。だが、男たちの力にかなうはずもなく、手足を抑えつけられ無理矢理に首を絞められる女性。何度かの失神の後、ヒモ・ロープなどを使用した首絞めが加わる。女性を殺さずに何度も首絞めを楽しむ男たちの行動から、性的衝動・性的興奮・性的趣向を満足させるため行っていると推測できる。そのためだけに何の関係もない彼女を拉致監禁したのだ。同じ人間であるはずの彼女を、性的趣向を満足させる玩具がごとく扱う男たち。まさに鬼畜所業とでも言うべき行為に憤りを感じざるをえない。そして更に首絞め行為は首吊り行為へとエスカレート。宙吊り首絞め・ロープを使った首吊りなど人間としての常軌を逸した行動を平気でとる男たちの姿を見ていると、人間の暗い部分、闇とでも言うのだろうか、そういったものが顔からにじみ出ているように見え、薄ら寒い不気味さを感じた。こういった映像をはじめて観たわけではないが、本当に苦しみもがく人間の表情というのは、顔を真っ赤に染め眉間にシワをよせ鬼のような形相を見せるわけである。助かりたいという本能が見せる表情は、人間という化けの皮が剥がれた、動物としてのその人そのものであるのではないか。そんな気がしてならないのは果たして自分だけなのであろうか。この作品を最後まで観た時、答えが待っているのではないか、深く考えつつティッシュを手にした自分がいた。